『作品より”オトメイト”というブランドが焦点?』
他のレビュアーさんが仰っている通り、画集と思って買うと失敗します。
ちなみに表紙はカズキヨネ氏ではありません。
”オトメイト”ブランドが立ち上がって一周年を記念した冊子と言った感じで、画集というよりはむしろ、今まで発売したゲームの紹介と、オトメイトスタッフがどのような指針でゲームを作っているか。プッシュしたいクリエイターの紹介といったような、あくまで”オトメイト”というブランドに焦点を当てている感じがしました。
最近発売したばかりの新作タイトルも期待はしない方が良いかと。ほとんど2?3ページでのみ紹介されており、ハッキリ言ってゲーム雑誌の方がもっと詳しく載っていると思います。大人しくファンブックが発売されるのを待った方が良いでしょう。
既存タイトルも同様に、各ゲームの「公式ビジュアルファンブック」等を購入した方が良いです。 「そんなにいっぱい買う余裕なんてないよ!」と思う方はこの本でも良いかもしれませんが、”厳選”といえば聞こえは良いが、私にとっては”抜粋”って感じのイラストばかりです。
書き下ろしも表紙のみで、イラスト関係でこれといって目を見張るものはありませんでした。
この本の中で唯一買って良かったと思ったのは、表紙のイラストが出来上がるまでの工程が見られたことでしょうか。
カズキヨネ氏の画集にも少しHow toが載っていましたが、使用しているPhotoshopのバージョンやブラシのカスタマイズもちょろっと載っていて、その点でカズキヨネ氏の方より少し詳しく載っていたのが嬉しかったです。
本の評価自体は☆2つ。イラストが出来上がるまでの工程で☆1つ。総合で☆3つ。